江戸時代には船橋から大相撲の人気力士が出た。関脇、荒馬吉五郎である。
九日市村に文化12年(1815年)頃生まれ、生家は松本姓であった。五大力船を片手で押して川に下ろすという怪力で、船橋大神宮の相撲でならした。
天保3年(1832年)しこ名「舟橋」で初土俵を踏んだ。「荒馬」の名を譲られ、弘化3年(1846年)には関脇に昇進した。
幕末には海神から幕内力士照ヶ獄光右衛門が出た。文政11年(1828年)の生まれで、本名海津八五郎、船橋大神宮の相撲で鳴らして、嘉永6年「舟橋八五郎」の名で初土俵を踏み、照ヶ獄光右衛門と改名し、前頭2枚目まで昇進した。明治には馬込から大纒(おおまとい)千代吉が出た。本名、鈴木梅吉。文久3年(1863年)の生まれ。
明治18年「当り島」の名で初土俵を踏み大纒と改名し、前頭筆頭まで昇進した。
昭和10年代には金杉出身の「金湊」が活躍した。玉錦から双葉山の時代である。
昭和2年初土俵を踏み、9年に入幕を果たし最高位は前頭5枚目。
164cm86kgの小兵力士であったが筋肉隆々の均整の取れた体で撹乱戦法で知られていた。
近年では「敷島」陸奥(みちのく)部屋。湊町出身の活躍がある。
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「船橋と相撲」と言うと、船橋大神宮の秋の例大祭に行われる相撲が名高い。
船橋大神宮の奉納相撲は遠く天正18年(1590年)徳川家康の上覧相撲に始まり、400年以上の歴史と伝統がある。
当時、家康は時々鷹狩を催し、宿舎として船橋に離館が設けられた。
(現在の本町4丁目でこの地を「御殿地」と呼び、その跡地には東照宮が建てられている。)
家康は子供が相撲に戯れたのを見てこれを賞し、信仰深かった大神宮に奉納したものが起源と言われ、その後幕府自ら勧進元となった、由緒ある素人相撲である。
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